top of page

小さなギャラリー
奥さんの手になる陶芸やご主人のスケッチを飾るギャラリーです。

ビフォー
壁をはう給水・給湯管。このままおいとくわけにはいきません。

アフター
配管かくしを小さな飾り棚にしました。

居心地よいリビング
違和感なくなじんだ小さなギャラリー。むかしからそこにあるようです。
災い?転じて福となす
〜マンション給水給湯管の交換
屋内の給水管や給湯管はいわゆる専有部分であり、ふつうは居住者が更新していくことになります。築35年ほどとなるこの分譲マンション、配管に起因する漏水が発生する中で、専有部の給水給湯管の取り替えにも管理組合として一定のお金をだしながら、配管改修を進める方針となりました。
全体の相談にのっておられる全京都建設協同組合さんから声をかけていただきました。台所へ向かう配管は一番簡単に済まそうとすれば露出となります。しかしそれも味気ないので、建築的な工夫も施しながら改修できないかとのこと。
わたしたちは、居間食卓の配管ルートにかぶせて、収納家具やふかし壁などをつくるなどいくつかのパターンをスケッチなどで提案させていただき、数件の方が工事に踏み切ることになりました。
写真はそのなかの1件のお住まいです。もともとセンス良く落ち着いた感じのお住まいでしたので、その雰囲気をこわさないようにすることが大事と考えました。ご主人の描かれた絵や奥さん娘さんの陶芸を飾る一筋の杉板の棚を居間につくりました。実はその後ろに給水管と給湯管が通っているのです。ちょっとしたアイディアでしたが、喜んでいただけました。
竣工してオープンハウス。訪れると、棚がセンス良く飾られ、居住者の方が数人集まっておられ、わきあいあいと話されていました。改修をきっかけに、こんな交流が生まれることもよいですね。
京都市 2015年4月竣工
bottom of page