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親も子も繋がり育ちあう場



「家庭塾」って聞かれたことありますか?

学齢期の子どものいるいくつかの家庭が寄って、持ち回りで子どもたちの家庭学習の場をつくる取り組みです。中2の娘と小5の息子たちそれぞれ2グループを、保育園時代からの仲間を中心に続けています。月に2回くらい我が家にも当番が回ってきて、4~5人の子達がやって来ます。ただ勉強を見るだけではなくて、親が相談して、どんな力をつけさせたいか考えたり、みんなで思いっきり遊ぶ場を企画したり、複数家庭が緩やかにつながって一緒に子育てしているイメージです。

これから思春期に突入していく子ども達にとっても、親である私たちにとっても、乳幼児の頃からの継続した複数の大人と幼馴染みの関係の中で育つ、というのは、とても頼もしいことです。揺らがない自分の場を持ち、自分を認めてもらいながら育っている子ども達を見ていると、私の子どもの頃には無かった関わりでもあり、羨ましく感じています。

一方で、私にとっては、複数の馴染みの子たちとその親たちと長年関わることで、親としての自分を意識し、育つ機会にもなっています。大抵、仕事や対外的な役目を先行してしまう私が、真面目にお母さんする一面をなんとか持てているのは、この家庭塾によるところが大きいようです。

設計で子どもの育つ環境を考える時、安全や、動きやすさ、居心地良さなどに加えて、その場が、子どもとそのまわりの大人たちが無理なく主体的に、継続的につながれる環境であることも考えていきたいと思っています。                         (丹)


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