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​書庫とサロン?

 

大学を退官されるご主人の大量の本の行き場を考えなければなりません。かつて住まいにされていた木造2階建ての空家を改装することになりました。奥さんは、周囲が建て込んだ1階を書庫に、明るい2階は地域の人たちも集まれるようなサロンのような空間にできたらいいね、と話してきました。    

 

大量の本を支えるため1階床の補強と、地震にそなえた耐震補強(耐力壁の再配置と2階床の剛性を高める工事等)を行いました。内装も床には無垢の杉板を貼り、壁は明るく塗り替えました。 

竣工後、うれしいお便りをいただきました。

-------------------------------------------------------------雨漏りしていた家がちゃんと再生でき感激でした。すごく心配でした。補強をするにあたって丁寧に現状と対策を説明していただけたことも安心しました。 サロンというとかっこよすぎるのであの家の感じではないかも(^0^)。 私は知人や知り合いと気兼ねなくあつまりお茶できる場所として使う。 夫は仕事の打合せなど?これまで訪ねてくる方は喫茶店での打合せでした。 私の本音はアトリエにしたいなあ・・・  何より子どもが育った家なので親しみがありました。娘は自分が子どもだったからでしょう。もっと大きい家かと思っていたようで、こんな小さな家だった?と言っていました。息子は大人になってからも住んでいたので、2階がきれいに生まれ変わったことにすごくよくなったとびっくりしていました。 いろいろ面白い体験ができて感謝です。

京都市 2013年4月竣工

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