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篠山見学記


3月15日(日)新建築家技術者集団京都支部の企画で兵庫県篠山市の町並みとまちづくり見学会に参加しました。

昨秋京都で開催された新建全国研究集会で同市景観室長・横山宜教さんの報告を聞き、「ぜひ現地を見たい」と思っていたのです。

 目的地集落丸山は篠山市中心部からレンタサイクルで20分程緩やかな坂道を北上したところ。

 集落の少し手前から見た丸山集落は、私たちが「集落」という言葉から連想する「集落」そのものでした。

 丹波黒豆茶をいただきながら、NPO法人集落丸山佐古田代表からお話を伺いました。

 事業の仕組みを一口で言えば「NPO法人集落丸山一般社団法人ノオトが連携して、古民家再生整備と民宿の運営を行う」ということなのですが、私が興味を持ったのは、集落に今も住み続けている6件の農家全員が民宿運営に参加しようと一致できたことです。実はこれはすごいことです。京都のようなまちなかで言えば、向こう三軒両隣の中に空き家が発生、それを残った人たちでNPOを作り共同運営する。つまりそういうことなのです。

 それなのに、佐古田さんの話に気負いは感じられません。「私等は周回遅れのランナー。遅れながらも一生懸命走っているうちに結構新しいことをやっているんやなあと感じている。遅くても走り続けます。」という言葉が印象に残りました。               (吉)


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