「まちづくり憲章」は、自分たちのまちは、行政に任せておいたら守れないので、自分たちで守るという「宣言文」でした。この「まちづくり憲章」の運動はたちまち京都市内に数十カ所に広がり、さらに全国にひろまりました。そうした取り組みを後付けして、「都市計画」のなかにオーソライズする第一歩として住民に自主協定・任意協定づくりを進めている自治体も増えてきました。しかし、「まちづくり憲章」は、そんな小さな第一歩ではなく、住民の手に都市計画という仕事を取り戻していく大きな取り組みの第一歩なのではないかと思っています。
今、私が住むまちに、700台の大型駐車場をもつパチンコ店計画が持ち上がっています。その敷地をとりまく全ての地域で対策連絡会をつくり、その撤回を求める運動を続けてきました。そのなかで「まちづくり憲章」づくりにも取り組んでいるのです。四半世紀の時を経て、「まちづくり憲章」づくりの運動に地域の人たちと取り組んでいること、感慨深いものがあります。(ki)