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居場所は一日にして成らず?


お付き合いのある工務店さんの繋がりで、市内の北部、静原に畑を借りています。6年ほど前、畑仕事を手伝って欲しい集落のお年寄りと、畑に興味のあるまちなかのファミリーがマッチングして一緒に野菜づくりをするという「しずはたけ」と命名された地域おこし計画があり、そこに呼んでもらったのがきっかけでした。


初めの2年ほどは手取り足取り農作業を教えていただいたのですが、今では、なんとか見よう見まねで30坪くらいの畑を借りて、自力で野菜作りをするようになっています。とはいえここしばらくは、ずっと夫に一任。私と子どもたちはほとんど働かずに、持ち帰られたトマト、ししとう、玉ねぎやブロッコリーなど食べる専門の日々。というのも、私の週末は家でパソコンに向かい仕事をするか、くたびれてダウンしているか、そんなことになっていました。

それがここのところの自粛生活で家族の時間が生まれ、この春は畑作業に精を出しています。作業をしていると、通り過がりの集落の人たちと次々におしゃべりする夫。この6年間、「よく続くなぁ…」と遠い目で見ていましたが、私の知らぬ間にすっかり皆さんに温かく見守られて、第2の居場所になっているようです。


まだしばらくは、先の見えない不安な日々が続きそうですが、夫が地に足つけてコツコツ築いた居場所に便乗して、家族でお弁当を広げ、いつもと変わらない5月の田畑の風景に身を置いて、ホッと日常を省みる一時を過ごしています。(丹)

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