子ども独立後の住まい考 その1



子ども独立後の夫婦のみ世帯が暮らす集合住宅の調査をしている。長年住み続けているうちにどうしてもモノが増える。加えて家を出た子どもが置いたままにしているモノもけっこう多い。さらに近居する孫が来たときのために買い揃えたモノもある。住んでいるのは2人でも、モノが多

いのがこのライフステージの住宅の特徴である。そのため、訪問したほとんどの事例で、一室が納戸になっていた。納戸になった部屋には、衣類や着物のほか、子や孫が来たときに使う予備のスツール、掃除機、スーツケース、趣味の道具、箱買いした飲料、もらった野菜など、雑多なモノが収納されていた。

使わないのに捨てられないものが納戸部屋を占領していることも多く、老後に向けて一定の整理と処分が必要なのは確かである。一方で、納戸があることで日常の生活空間にモノが溢れず、すっきり暮らせている面も大いにある。

集合住宅に納戸があらかじめ設置されていることは滅多にないが、空き部屋にとりあえずモノを放り込むのではなく、はっきりと納戸として位置付けて、雑多なモノを整然と収納できるしつらえを工夫すると気持ちよく暮らせると思われる。 (亜)





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