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橘大学の国際英語学部の「地域課題研究」という講義の外部講師として、「京都のまちづくりと建築設計の仕事」というだいそれたテーマで話をさせてもらいました。

町家(マチヤ)が建ち並ぶ京都の都心街区はそれぞれの中庭がつながることによって住まいに自然的環境を保障しあってきたこと、バブル時代の高層・長大ビルの乱立、表に駐車場をとることによって街区の中心部に建物を配置する傾向、によって中庭の連なりがばらばらに分断され街区のよさが急速にこわれてきたこと、それらを守ろうとしたのはそこに住み続けようとした住民であること、そのことが今世界遺産として評価される京都を守ってきたこと、などをしゃべりました。それらはまちづくり住民運動に参加してきたなかでの実感です。

しかし、学生さんたちにとっては、もともと畑違いの分野の話でもあり、興味は中味よりも生の経験談のようでした。講義後の質問は、「今までで一番うまくいった仕事は?」「一番大変だった失敗は?」「仕事をやめようと思ったことはないか?」「どうやったらやりたいことがみつかるのか?」などなど。この講義に私を招いてくれたのは、大学時代の同じクラブの後輩だったのですが、彼いわく、今の学生さんたちは自分の将来にたいするばくぜんとした不安、どう生きていくのかという迷いは大きいですよとのこと。彼らの興味をそそるような話ができなかった面はあるけれども、そうした切実さも質問に表れているのかもしれないと感じました。


PS この日はもうひとつ、この間大変だった台風や地震にたいする防災減災についての講演がありましたが、その講師も同じクラブの先輩でした。アフターに「イマノワカイヒトタチハ・・・」とかスマホの功罪などあることないことしゃべりながら、昔をなつかしみつつ、ゆっくりらんちを楽しんだのでした。                        (ki)








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